2005-01-01から1年間の記事一覧

「もの派−再考」展も見に行けず

あと一番の心残りは、せっかく以前横浜美術館まで李禹煥氏の展示および講演を見に行ったのに、国立国際美術館で行われた「もの派−再考」展を見に行く機会をついに逸してしまったこと。夏に鎌倉画廊に石子順造氏が関わっていたグループ「幻触」展を見に行った…

三木鶏郎トリビュートはあきらめ

そこまではがんばったのですが、先週行われた三木鶏郎トリビュートコンサートSing with TORIROは3日前くらいに気づいて、土日の4回公演のうち当日売りで行くつもりだったのですが、お金の面で今ひとつ考えてしまって諦めてしまいました(アルバムは手に入れ…

onjoは見に行ったけど

先々週は大友良英ニュー・ジャズ・オーケストラのOut To Lunch発売記念ライブを見に行って、その場で新譜やら買ってきましたが、足の調子が良くなくて立ち見が結構応えてしまって土日は家で寝ていました。Out To Lunchはエリック・ドルフィーの晩年の問題作…

石子順造と李禹煥

ここんとこ体調が悪くアパートのヒーターが使えないので電気毛布かぶっても我慢しきれず実家に一時戻っています。 前回のエントリもやさぐれていましたが、行きたいイベントをずいぶん諦めてしまいました。

遅ればせながら追悼:長新太さん

最近はマンガを読むことが高くつくように感じてしまうことがあります。ちりも積もればってやつですね。私は団地っ子でもともと下流だと思っていますけれど、ケータイ代にお金をかけているわけでもなくても電子メディアの方が安く感じてしまう罠があります。 …

銃とクイズ

光文社創業60周年企画の「少年」昭和37年4月号オール復刻BOXがAmazonから届きました。私が生まれる前ですが、少年マンガの黄金時代はいつかを決めるとなると、もしかするとこの頃じゃないかと思います。巻頭カラーは鉄人28号、次にサスケ、ストップ!に…

イベントに行き損ねて [lacoアーカイブズ]

10月も終わり。 今月はマンガ関係で二つのイベントが気になっていたのだけど行き損ねました。週末は昼夜逆転して寝過ごしてばかりなので。まず10月15日の「赤塚不二夫を語る」のイベント。 青梅に青梅赤塚不二夫会館がオープンして2周年ということなのです…

カラオケに行った

のどの調子が悪かったのがようやく歌っても良さそうなところまで改善したので、まあ一人で行くので仕掛けの凝った女性の曲ばかり歌っていますが、最近の曲はしっかり耳コピしないとメロディに歌詞を乗せるのが難しいですね。ドラマチックアーティスト: YUKI…

ところで最近の少女まんがは

あくまでも勘ですが、髪の毛の描き方が人気を大きく左右しているような気がします。90年代は瞳に凝っていたのが行き着くところまで行き着いて、いまは髪の毛の質感にリアリティのようなものを背負わせているんじゃないかと。もともと少女まんがは装飾性への…

YOUNG YOUが休刊[lacoアーカイブズ]

えーと、タイトル通りです。眠れなかったのでアンテナを眺めていたらキャッチしました。 実際に寝耳に水を垂らされたようなショック。以前のエントリで個人的事情でYOUNG YOUの定期購読はやめるって書いたのですが、まさか休刊するとは...なんだかんだいいな…

「ユリイカ」は水木しげる特集

京極夏彦氏によるインタビューまである豪華な特集なのに、ブログ界隈でまるで話題にならないってのはどうよ。 執筆陣に博覧強記の岡崎乾二郎氏がいる。浅田彰氏や岡崎氏の守備範囲の異常な広さは普通のサブカル系のライターではなかなか太刀打ちできないもの…

個人的なマンガベスト5をメジャー作家の長編で選ぶ

くらもちふさこ「おばけたんご」 萩尾望都「スター・レッド」 大島弓子「バナナブレッドのプディング」 楳図かずお「洗礼」 篠原千絵「海の闇、月の影」全部少女まんがになってしまったのは長編で読み切った作品が少ないがゆえ。「おばけたんご」のラストシ…

女の読むマンガ

AERAとフリースタイルの2誌が女性の読むマンガの特集をしている。AERAの特集では今の女性が特に女性向け雑誌に限らず少年誌や青年誌の作品を読んでいるという当たり前の事実を記しているが、ジャンルをあらかじめ制限しないでこのようなことを記した特集が…

体調不良が続く[lacoアーカイブズ]

この前の3連休中に部屋の片づけをしようと思っていたのだけど、夏がぶり返して寝る時間になっても部屋の温度が30度を超える中、のどの痛みも完全に治らず、下痢も止まらず床に伏せっていました。 連休明けに朝起きあがれず、体調が落ち着いてから夜間診療…

ちょっと一人コミックバトンなどしてみたい[lacoアーカイブズ]

勝手に拾ってこようかと思ったけれど一人バトンということにしてコミックの趣味とか書いてみましょうか。■本棚に入っている漫画単行本の冊数 棚に入っているのはせいぜい300冊くらいかも。段ボールや収納を入れれば1500冊位?短編しか買わないできたので…

コミック新現実が一段落

みなもと太郎さんがいるからもしやと思っていましたが、あすなひろし特集でした。ちなみに今回私はまったくノータッチです(もうずっと前からですみません)。みなもとさんの対談連載は本にまとまるそうなので期待しています。西谷祥子さんは嫌いだと思って…

余は如何にしてをたくになりしか[lacoアーカイブズ]

竹熊さんのページで死後のコレクションをどうするかという話題がありましたが、あたしゃあんな有名サイトにトラックバックはようしません。ですがまず自分の場合だと、コレクターという意識ではなくて単に愛着が出てしまって捨てられないから増えただけでし…

今日のマンガの居場所

今日の毎日新聞夕刊はマンガの居場所を掲載。担当はヤマダトモコさんで、りぼんの「乙女ちっく」再考です。 ところで乙女ちっくの傍流というのはなんですが、岩館真理子さんと同時期にマーガレットで桂むつみさんという作家がいたんですが、「少女まんがの系…

自転車に乗って[lacoアーカイブズ]

昔は自転車で本屋をはしごしたことを思い出したので、ちょっと書いてみます。 子供の頃から父親の方針もあって小学館の学習雑誌を購読していた私は、5年生で購読を終えてしまったあと、当時の少年誌にはちょっと手が出せず(当時の私にとってそれは過激だっ…

キッチュからスーパーフラットへ

私はそれほど美術館によく行くほうではないので、前日に記したように先月に画廊に行ったのですが、画廊という場所に入る機会自体がほとんど無かったりで、石子順造氏が関与していた静岡の「幻触」というグループについても特に下調べもせずに出かけていった…

戦争とマンガ[lacoアーカイブズ]

戦後60年が経ったわけですが、前々からテーマとして心の中に思い続けていたことをちょっと書いてみます。 まず「サザエさん」なのですが、サザエさん一家はなぜ皇室ご一家と似ておられたのか。もちろんサザエさんは美智子妃であり、波平が昭和天皇ということ…

再び都心へ[lacoアーカイブズ]

フィルムセンターで行われている「発掘された映画たち2005」では今日の1時からの回で中国で作られたアジア初の長篇アニメーションという「鉄扇公主」(1941)が上映されることがわかっていたのですが、結局思い立ってから出かけるのが遅すぎて、1時までに京…

ツトム・ヤマシタが再発されていた

最近は日常的な本屋とレコード店のチェックをほとんどやめているので(とにかく部屋のCDや本の整理をしないとどうにもならん)、ツトム・ヤマシタ(STOMU YAMASHTA)の「ゴー」がCDで出たのに気づかず、土曜日は町田まで行って買ってきました(3作出たので出…

はてなの効用

妄想といえば私がトラックバックをするとされた人が不幸になるという妄想もあって、トラックバックには臆病になっているのですが、はてなの場合以心伝心みたいなものが可能なんじゃないかって期待もあります。あんまり密につながると危うそうなのでリンク元…

オリコンの好感度アンケート

なんか全然脈絡がないですね。Oricon Styleの8/1号で2万人を対象としたアンケートで好きなアーティストのランキングが出ていて、世代別の結果がなかなか興味深いものでした。 総合ランキングではaiko、宇多田ヒカル、ミスチル、ポルノ、B'zという順位なので…

私の個人情報はきっと漏れている(laco’sアーカイブズ)

仕事柄、情報社会というものはどうなるのかを考えるために自分自身を実験台にしている。ローソンでは以前からカードが使えたのでちょっとした買い物でもカードを使ってみたり(現金と感覚が変わるので家計簿をつけない人にはお勧めできない)、ネットバンキ…

破壊的イノベーションとしてのANIME

いま日本のアニメやマンガがなぜ世界的に人気があるのかといえば、私の考えでは幼少時に日本産アニメに親しんでいた外国の子供たちが作り手に回るといった背景がある。手塚が残した最大の功績(功罪とも言えるが)とは、アニメーションの世界に徹底したリミ…

ディズニーとスーパーフラット

エヴァをめぐるごたごたはかなりおおざっぱに言ってしまうと作品を徹底的に消費し尽くそうとする消費者とそれに抵抗する作家みたいな図式になってしまう。こういうまとめは無責任に過ぎるとは思うが、村上隆氏のオタクへのコミットについても、似たような感…

万博症とはなんだ(ノートの一)[lacoアーカイブズ]

長年マンガ読みを続けて感じてきたのは、「世代」によるギャップが思いのほか大きいということだ。それはマンガを読み始める時期が自分の場合だと幼稚園からで、大学までほぼ同年代とばかり交際する面がマンガ体験を世代的なものにしているからではないかと…

「万博症」を考察するためのオタク周辺の知識人文化人マップ

1970年の大阪・千里丘陵で開催された日本万国博覧会の会期は、ちょうど1963年生まれの私が幼稚園を卒園して小学校に入学するという節目にきっちりと重なっている。30歳くらいまでに自分なりのマンガ論をまとめる目標が、阪神大震災とオウムが起こしたサリン…