80年代以降の少女まんがの流れ(lacopen's new note 2006/12/02)

私は80年代にはいってから少女まんが中心に読んできたのですが、実のところ同時代の女性読者が少女まんがをどのように読んできたかよくわかりません。また自分が読んできたのはあまり他の人が話題にしていない範囲を読むように心がけてきましたので、話すための接点もあまり見つかりません。
とはいうものの、この時期の少女まんがについてある程度客観的に見るには一人ではおぼつきません。「乙女」はまだ死語になってはおらず、いまの少女まんがとはずいぶん状況が違っていたのです。
とりあえず私が見てきた少女まんがの流れを少しずつ書いていこうと思います。

ざっと挙げるとこんな感じでしょうか。

-リリカとLaLa、白泉社系のブランド確立
-ぶーけとmimi
-ギャルズコミックDXとニューウェーブ
-別マ:多田かおる紡木たく
-りぼん:「ときめきトゥナイト」〜「星の瞳のシルエット
-コミケ高河ゆんの登場
-宙出版の挑戦:「パレット」、「ミッシー」、「アップルパーティー
-「月刊セブンティーン」から「YOUNG YOU」へ
-「別マ・デラマまんがスクール」と鈴木光明少女漫画教室の系譜
-A5判雑誌の乱立とネオおとめちっく路線
-レディースコミックの変容:曽根富美子と藤田素子を例に
-児童向けへの模索と挫折:「ぴょんぴょん」から「るんるん」まで
-「週刊少女コミック」とは何だったのか
-「少女フレンド」休刊と一つの時代の終わり

最近は、70年代〜80年代の少女まんがにも戦前の子供漫画からの「輸入」があったのではないか、という関心があるのですが、これは仕掛け人の編集者がいたかどうか、そのような人の証言が出てくるかという期待があるのですが、これを調べるのは相当大変です。本業とのかねあいでそこまで調べることはできないかもしれませんが、自分の体験は順次時間を見つけてここに記していくようにしていこうと思っています。