石立鉄男氏を悼みつつ70年代のテレビを振り返る

万博の時に小学一年生だった私のテレビの記憶は、アメリカ製と国産のまんが映画(特に藤子アニメ)、円谷および特撮ロボット番組、おはようこどもショウ、そして5秒間コマーシャルなどからはじまっていますが、ザ・ピーナッツシャボン玉ホリデーのエンディングから、コント55号の野球拳、そして伝説的なゲバゲバ90分、そして少女まんが原作ドラマへと記憶が続いています。少女まんが原作ドラマととりあえず呼んでいるのは「アテンションプリーズ」(作画が細川知栄子、テレビとのタイアップ企画らしい)、サインはV(望月あきら)、おくさまは18歳(本村三四子)などですが、石立鉄男が一躍有名になるのが最後の「おくさまは18歳」で、岡崎友紀は一躍国民的アイドルとなり石立ドラマは70年代の後半まで根強い人気を誇っていました。杉田かおるを有名にした「パパと呼ばないで」には向田邦子も脚本に参加していて、石立ドラマの音楽担当は大野雄二(ルパン三世の第二期を担当しているが第一期は山下毅雄)で「水漏れ甲介」が印象に残っています。

たぶん70年代はテレビの黄金時代でしょう。「8時だよ!全員集合」は低俗と批判を受けましたが、子供向けを意識したギャグエンターテインメントバラエティ番組を民放テレビがきちんと作っていたのはこの時代くらいではないでしょうか。最近男子大学生を対象とした雑誌がほとんどないという話を聞きましたが(ちょっと考えて集英社の2誌しか思いつかない。R25も大学生を対象にしていないし。結局マンガしかないということ)、今のテレビにもしも子供向けエンターテインメントが特撮とアニメしかないのだとしたら、それはテレビ局の怠慢なのではないでしょうか。

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