YOUNG YOUが休刊[lacoアーカイブズ]

えーと、タイトル通りです。眠れなかったのでアンテナを眺めていたらキャッチしました。
実際に寝耳に水を垂らされたようなショック。以前のエントリで個人的事情でYOUNG YOUの定期購読はやめるって書いたのですが、まさか休刊するとは...

なんだかんだいいながら20年前の月刊セブンティーンの休刊から創刊以来ほぼ毎号買っていた雑誌なので、私が言及すると不幸になるジンクスはこの雑誌には当てはまらないだろうと思ったのですが、ハチクロのアニメ化も功を奏さなかったのですね。コーラスをつぶすわけにいかなかったというのもあるかもしれませんが。

そういえば今月の女性誌は逢坂みえこさんの名前が目立つなあと思っていたのですが、私にとってのYOUNG YOUは逢坂さんと坂井久仁江さんが描いている雑誌でありました。もちろん一般的には榛野なな恵さんのPapa Told Meが代表的作品といえるでしょう。90年代に私と同年代の男たちが知世ちゃん萌えしていたのは間違いありません。私の見た感じでは創刊当初メインには小椋冬美さんを据えようとしたように見えましたが、知世ちゃん人気で方向性がずれたまま結果オーライで進んだ感じで、逢坂さんのベル・エポックなどが全体的な方向性を決定づけた感じでしょうか。小椋さんは意外にもその後モーニングに登場し(モーニングに描いた女性作家の中では早いほうでしょう)、結局逢坂さんも青年誌のほうを主な舞台にしていきます。
ハチクロがCutie Comicの休刊に伴ってYOUNG YOUに受け継がれたのは、Papa Told Meの魔力が今世紀になって急速に衰えていって、それを埋める萌え的なものが求められていたのではないかとうがった見方をしていますが、それが結局は雑誌の売れ行きに貢献しなかったのではないか、という感じです。
このあたりはもはや少女まんがと呼ぶべきではないのでしょうが、集英社系の女性マンガはエピソード指向で萌えのような概念は通用しないのではないか、一方でたとえば中年、老年化へのアプローチは一番進んでるような気がするし(そこでYOUのほうに比重が移るのは必然。いまや鴨居さんもきらさんもYOUで描いてるし)、別マおよびクッキーからコーラスへの距離感がハチクロが入ってくることによってどう変化するのかも気になるところではあります。