自分の若いころはCOMの時代からおたくの時代とはあまり関係なかった

先月から今月の最初にかけて、おたくの起源とかCOMの時代についての研究会やシンポジウムなどの案内が来ていたのですが、吉本たいまつ氏を招いた研究会のほうは体調が悪くて行けず、COMの関係者や霜月たかなか氏を招いたシンポジウムは京都で開催のためこちらも交通費を出すのが苦しいので行けず、大学時代に微妙な場所に生息していた私としてはちょっと残念ではありました。高校時代にはもうデビューしていた水沢めぐみとマンガ評論家の南信長がとりあえず同期で先輩には藤野美奈子がいたり少し下には小森健太朗とかが今でもいるのでそれなりに業界に進出している人はなんとなくいるのだけれど、おたく文化ということだともう少し上の世代がおたく文化の起源のあたりでそれなりに名をはせていたようではあり、だからといってあまりおたくに興味があるというわけではないし、最近はマンガもリアルタイムの作品はあまり読んでいないので、80年代のマンガをめぐる状況だけは何か証言を残しておきたいものの、当時も自分はおたくとは思っていませんでしたね。「おたく」の定義自体が曖昧模糊としていて流動的でもあり、サブカルというお仕着せの言葉はあったけれどメインとサブの区別をつけてどっちがえらいとか格付けするのは不毛だと思うようなことが若いころの認識ではありました。マンガは文学を超えたとか、ね(笑)。ただいずれにしてもお金のかかることには手を出せなかった学生時代ではあったので、そのへん親がそれなりに裕福そうな人が周りに多かったのはちょっと居心地が悪かった。本を買っては借金が減らない今でもそうですね。
とりあえず大学時代からの自分のライフワークが失われた十年遅れでこのままでは日の目を見ないから専念できるような環境を整えておきたいです。