国際児童文学館との関連でちょっと補足:

そもそも「メディア芸術」とは何ぞや、という点でちょっと気になったので、文化庁のページなどを見たりしたのですが、どうも定義が難しいと思って最近読んでいない美術手帖のような雑誌の記事などをちょっと思い浮かべて、メディアアートで検索しなおしたところ、ウィキペディアに項目がありました。

メディアアート
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88

この解説をざっと読んだだけではマンガってメディアアートなのかという疑問も出てくると思われますが、新聞、雑誌という日本では独自の発展を遂げたともいえるメディアの特徴が漫画表現を育てたということではメディアアートと呼んでいいかと思います。
ただし、国際児童文学館は児童文化に特化した施設であり、その中にはもちろん文学作品が含まれている、というより中心であるので、メディアアートには包摂できないのも確かです。その包摂できない部分を分けてしまうのはもちろん良くないと思います。そういう意味では、「国立メディア芸術総合センター」を建設するのであれば、そのためにかける費用を児童文化の保存のために使ってくれないか、それはメディアアートとも関わりがあるのだからというのが、私がこのエントリを書いた意図です。

大阪府のページに国際児童文学館が設立された際の条例が載っていました。恥ずかしながらこの辺りまで目を通していなかったので関心を持つ方のためにリンクしておきます。

大阪府立国際児童文学館条例
http://www.pref.osaka.jp/houbun/reiki/reiki_honbun/ak20110111.html

大阪府立国際児童文学館条例
(設置)
第一条 児童文学等の振興を図り、もって児童の健全な育成に資するとともに、児童文学等を通じての国際交流に寄与するため、大阪府立国際児童文学館(以下「児童文学館」という。)を吹田市千里万博公園に設置する。
(平一七条例一四〇・一部改正)
(事業)
第二条 児童文学館は、次の事業を行う。
一 児童文学、児童演劇、児童音楽等(以下「児童文学等」という。)に関する図書、記録その他の資料を収集し、及び利用に供すること。
二 児童文学等に関する講座、講演会等を開催すること。
三 児童文学館の施設を児童文学等に関する活動の用に供すること。
四 児童文学等に関する相談を行うこと。
五 児童文学等に関する調査及び研究を行うこと。
六 児童文学等に関する資料及び情報を諸外国と交換すること。
七 前各号に掲げるもののほか、前条の目的を達成するため必要なこと。

最初の部分を引用はしましたが、以降は略しましたのでリンク先をご覧ください。