大阪府立国際児童文学館の利用者を増やす努力をしています

ニュースにいちいち反応するのも馬鹿くさいのでこれからも府知事の奇妙な挙動については生温かくウォッチしておきます。
いま貴重な児童資料を閲覧できる施設としては、充実の度合いから順に、大阪府立国際児童文学館、上野の国立国際子ども図書館、東京都立多摩図書館が挙げられますが、いずれも個人への貸し出し業務は行っておりません(訂正:大阪府立国際児童文学館一階の子ども室では子ども向けに貸し出しを行っています)。
とても貴重な資料で痛めるわけにいかないものを所蔵しているからです。


府立図書館に統合した場合、これらの歴史的な資料をきちんと扱える体制を用意しているかをまずきちんと見せるべきではありませんか?


私は6月、8月にも他の場所にない資料を閲覧するために国際児童文学館に調べものに行きましたが、ちょっと変だったのは、かばんを持ったまま閲覧室に入場しようとして、館員が手荷物はロッカーに入れてくださいと注意すると入らないで出て行く人を何人も見かけたことでした。しかしロッカーは入口から目と鼻の先にあって、コインロッカーでもない鍵つきの大き目のロッカーです。1分もかけないでロッカーに荷物を置けば済むだけの話なのにそれさえしないで出て行くってのはどういうつもりなのか。もし府立図書館に統合されたときにはこの手の冷やかしが増えるのでしょうか。
財政問題と絡めて言うならば、先ほど挙げた3つの図書館は日本全国から調べもののために来館する人が集まってくるようなところです。私は年会員制度を導入してもいいと思っているくらいです。日本近代文学館などは一般入場者の入館料と別に年会員制度を設けています。府立や都立の施設だと入館料を取るのは難しいかもしれませんが、府民以外の利用者が多いのですから、現在も寄付を募ることはしていますが、少し会員制度に近いかたちで仕組みを作れないのかなと思います。貴重な財産だから閲覧の対価があってもいいと思います。
中学生が閲覧室に入場できるのはここだけですから、けっこう無理しているともいえるのですが、もちろん未成年は無料、府民は優遇で。

前にも言っていますが、閲覧申し込みから出てくるまでの時間は他館と比べてずいぶん早く、過去何年間も努力を重ねてきた成果だと思います。プロの仕事を何度も見せてもらっています。


もし図書館への統合を強行するのであれば、ぜひ監視カメラを設置して運用体制、利用状況や館員の努力とやらを私たちに見せていただきたいですね。