パブリックコメント手続きに関する情報

パブリックコメントを書いたら私も掲載したいと思いますが、コメントを書く上でとりあえず下記をご参照ください。

パブリックコメント手続きの実施状況 - 大阪府ホームページ
http://www.pref.osaka.jp/gyokaku/public/index.htm

大阪府の国際児童文学館を応援します!
http://homepage3.nifty.com/jibun-ouen/

私自身は一介の会社員ですが、30年も前の思春期に家庭の問題で悩んだときに当時のマンガを読んで救われたことから
漫画家を目指し、挫折してマンガ表現の面白さを研究してみようと思い、雑誌研究へと進んで現在に至っています。
閲覧したものは著作権法に従い研究のための複写範囲にとどめ研究者とも面識を持つようにして研究成果は発表しています。
学術機関に属していないのにマンガを研究する理由は、消耗品ではなく散逸しないよう半永久的に保管する施設を
もっと増やしてほしいという願いです。それが自分を救ってくれたマンガへの恩返しにもなるからと思うのです。
私のことを熱狂的なコレクターと思っている方がいるとしたら、残念ながら私はコレクションというようなご大層なものは
持っておりません。ちょっと前にお宝がどうのとか言われて内心腹が立ったのですがそれはまあいいです。

自分が生まれる前のマンガを研究するようになったのは今世紀に入ってからで、いろいろな図書館、文学館で閲覧しました。
マンガ資料を保存している施設は現時点でも非常に限られたものです。その大きな理由はマンガの本が消耗品ということです。
マンガ雑誌になるとコレクターズアイテムとして扱われ、一般の人の目に触れることもほとんどなくなります。
自分が学生の頃、週刊マーガレットの創刊号は国会図書館から盗まれてしまって所蔵されていないという話を聞いたことがあります。
国会図書館の本から切抜きをするような不届き者がいると聞いたこともあります。
このような話が本当か確かめたわけではありませんが、かつて町田市中央図書館で蔵書が大量に盗難されたという事件がありました。1995年頃の話です。
私自身も借りようと思っていた本がある時から突然消えてしまって借りられず唖然としたことがあります。
この事件で町田市はやむなく盗難防止装置を導入しました。
ここでこのようなことを言うのは残念ですが、図書館の本を公共物として大切にする感覚が日本人は薄いと思います。
かく言う私自身が借りた本をいつも期日に返し忘れて督促されるという体たらくです。
図書館にマンガがほとんど置かれないもう一つの理由として、出版社にとってマンガは収入源なのでいやがるということもあるでしょう。
結局のところ希少本を閲覧できる施設は極めて限られています。その中で国際児童文学館は貸し出し業務をする図書館とは異なり
文化財としての保管を行う施設として出版社から毎年2千万円相当の寄贈本が贈られ、民間からの寄付金も7千万円に及ぶとのこと。
東京上野に国会図書館の分館として国際子ども図書館が建てられましたが、もともと国会図書館に所蔵されていた国際子ども図書館の資料を調査していたら編集後記のページが破かれていたのを、国際児童文学館に同じ雑誌があって確認できたということもありました。国会図書館の本が国際子ども図書館に移されるようになってからは閲覧も待ち時間が減って楽になり、閲覧室も限られていてとかく痛みやすい子どもの本の保存にも適した状態になったといえます。今回の児童文学館の廃止と図書館への統合という方針は、児童書を文化財として扱うこのような方向と逆行するものであり、きわめて良好な状態で保管されていた資料にとって望ましからぬ問題を抱えていると思われます。
続けるには夜遅くなってしまったのでまた改めて書きたいと思います。