花見がしたかったかも

春が近づくにつれてどうも不調なのですがとりあえず本の紹介くらいはしておきます。

長新太 (KAWADE道の手帖)

長新太 (KAWADE道の手帖)

今年の初めに出たと思うのですが、すっかり忘れてました。
なぜか冬野さほの最新作と思われる漫画が掲載されています。
長さんは独立漫画派に所属していたので小島功安野モヨコのラインで
つながるといえばつながるのですが、さすがにそのへんはよくわかりません。

独立漫画派についてはきちんと再考する余地があると思うのですが、独立を今の言葉でいえば
インディーズって感じですね。

絵本館に長新太追悼のページがあります。五味太郎の追悼文が長新太しています。
http://www.ehonkan.co.jp/authors/special/

手塚治虫がマンガの神様だとすれば、長新太は漫画の長新太であり、ナンセンスの長新太でしょう。
佐々木マキの追悼文も載っております。

ところで宙出版のマンガ雑誌「幸福な結婚」に鴨井まさねの名前を見つけました。たぶんYOUNG YOUでの
初期の作品の再録かと思われます。鴨井さんは今でも単独名義で単行本の出せる作家ですが、それでも
初期作品のコミックス化は難しいのでしょうね。好きだけどもう単行本が出ないとあきらめているような
作家の作品が再録されることがあるのでチェックはしていますが、出ている増刊の数が生半可でないので
とても全部チェックし切れていません。「戦後少女マンガ史」を読んだ人ならたぶん知っている千明初美
のように同人誌で書いている人もいたりしますが、これも把握し難いものです。

日本マンガ学会の『マンガ研究』がvol.10から、ISBNコードを取得してゆまに書房より発行される
ようになりました。一般書店には置かれないでしょうがvol.10と11は読んで損はない内容だと思います。