今月は松本大洋に注目

書くつもりだったのが2週間以上遅れましたが、今月は松本大洋関連の特集がとても充実していますのでせめて紹介だけでも。

竹光侍 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

竹光侍 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

昨年の末に新しい著書が出ましたね。いろいろあってまだ購入していないのですが、ナンバーファイブで止まってしまったのは第一巻でフィギュアが付録になっていた一巻目を購入したものの箱ごとで傷んでしまってそのあとを読む余裕がなくなったのでした。

二つの雑誌で特集が組まれています。
一つ目は「フリースタイル」。松本さんの著作を多く出している出版社です。そういえば「このマンガを読め!2007」を出していて読みましたが、今すぐに感想を書く時間がないのでそのうちに。

フリースタイル (Vol.6(2007winter))

フリースタイル (Vol.6(2007winter))

表紙画像は出ませんか。Amazonのサイトには載っているのですが。こちらはまだ読んでいません。

もう一つが「ユリイカ」です。

ユリイカ2007年1月号 特集=松本大洋

ユリイカ2007年1月号 特集=松本大洋

こちらは文芸批評のスタイルで作品論、作者論が載っており、また高野文子さんとの対談などがあります。
松本大洋という作家自身が日本のマンガシーンにおいて大変優れた才能であるとともに、一つの時代の象徴的な作家ということもあって、切り口も多様で全体的に読みごたえがあります。このへんを詳しく感想を書こうと思いつつも、とりあえずメモだけ残しておきましょう。

大友克洋との近さ。典型的なのが女の子をあまり書かないことなど。
・しかし大友と異なるのは、すぐれて少年マンガ的であること。松本大洋の出現によって、個人的には大友克洋離れが決定的になった。よって高野文子との対談はよい組み合わせであった。
・舞台に湘南が選ばれている感じ。隠れ湘南マンガの系譜という題で一つエッセイが書けますけれどとりあえずここではメモだけに。

鉄コン筋クリートall in one (ビッグコミックススペシャル)

鉄コン筋クリートall in one (ビッグコミックススペシャル)

ええと、最近アニメ化されたんでしたか。ユリイカでは連載完結した「ナンバーファイブ」は当然のこと、初期の「Straight」と「ZERO」が採り上げられていたのもポイント高いです。モーニング連載の「Straight」のコミックは買い損ねてしまいましたが将来も出ないようですね。本屋に置いてあった時に木村千歌「こたつむり伝説」と一緒に買っておけばよかったなあ。
「ZERO」はスピリッツで登場して、雑誌で読んでいた時は創刊時の谷口ジロー「青の戦士」の再来か、それにしても絵柄が一挙にシリアスになったな、と驚きました。これも傑作ですね。
書き足りないことが山のようにありますがまた続きを書くことにして今日はこのへんで。