雨下がりの昼上がり

吉祥寺の本屋でいろいろ本を物色。大澤真幸氏の「美はなぜ乱調にあるのか―社会学的考察」をめくって最後の「イチローの三振する技術」を読み始めたら面白くて止められなくなった。かつて『資本主義のパラドックス―楕円幻想』に載っていたディズニーランド論はマーケティングの研修を受けた時に聞いた内容の元ネタであったが(手元に本がないので大澤氏が参照したディズニーランド研究の論文の筆者が思いつかないがその論文が本になる前に大澤氏が出したものだったのでは)、イチロー論は「三振をする技術」への考察から江夏の「三振させない技術」を指摘し、さらに「巨人の星」の三つの大リーグボールを必然性、偶然性、不可能性といった様相に結びつけて論じていくというもので、思わず買いたくなるのを閉店時間によって何とかこらえた。

ディスクユニオンで売っていたImprovised Music Japanという雑誌を眺めていたら、Carl Stoneはいま日本の中京大情報科学部で教授を務めているらしい。もともと長く日本にいたのだったかな。