コモディティってなんだっけ

ここでコモディティ化についてもググってみましょう。

情報マネジメント用語事典 > コモディティ化
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/commoditize.html

高価な商品が低価格化・普及品化することを“コモディティ化”という場合もある。

この言い回し、なんか微妙ですね。ここでは「日用品化」という言葉を使っていないので安心しましたが、もうちょっとほかも見てみます。

電気通信事業のコモディティ化マーチャンダイズ化 青柳武彦(GLOCOM主幹研究員)
http://www.glocom.ac.jp/project/chijo/2002_06/2002_06_18.html

コモディティ(Commodity)にはぴったりした日本語がない。通常は「商品」と訳されているが、商品にも単なるグッズ(Goods)や、マーケティング活動を行ったりブランドをつけたりして差別化をはかるマーチャンダイズ(Merchandise)など、色々とある。「日用品」、「生活必需品」、あるいは「安くて容易に入手できるもの」と訳されている場合があるが、以下に述べる理由によりいずれも妥当ではない。(中略)ほとんどの日用品(食品、洗剤、ティッシュペーパーなど)は、コモディティではなく広告宣伝によって差別化をはかっているマーチャンダイズである。コモディティの代表格である金、銀、銅などは、日用品でも生活必需品でもない。また、コモディティには安価で容易に手に入るものもあるだろうが、それがコモディティの特徴的属性というわけではない。

読みづらいところを中略してしまいましたが実は略したところがたぶんきっと重要だったりします。
コモディティはもともと商品取引(たとえば先物)の対象となる商品を指すようなのですが、余談ながら素人はたとえ一日たりとも先物取引に手を出してはいけません。まあ私も先物取引の仕組みはよくわかっていませんが、知っていることが安全という気はします。

青柳氏はコモディティ化の流れに逆らうものとしてマーチャンダイズ化を考察しています。そこでちょっと試しにGoogleでヒットさせてみましょうか。

コモディティ化 の検索結果 約 95,200 件
マーチャンダイズ化 の検索結果 約 13 件

コモディティ化という言葉がいかにインパクトの強い流行語として猛威をふるっているかって感じがしますね(というのは引っかけで、13件となるとマーチャンダイズ化という切り口を青木氏がはじめて提示したという感じです)。ちなみに出版の世界で起きていることはコモディティ化じゃなくて極度なマーチャンダイズ化なのじゃないかとふと思いましたが、まだ勉強中なので思いつきにとどめておくことにします。