戦前少女まんが五選プラス1(2008年版)
ひとり娘のひね子さん 長崎抜天
奇々怪々隠れ衣 井上猛夫
なぞのクローバー まつもとかつぢ
ミミーのスクールライフ まつもとかつぢ
仲良し手帖 長谷川町子
エクボニツキ 大城のぼる
戦後の少女まんがに対して先駆的な表現たり得てるものとして挙げたとはいえ、
かの有名なリボンの騎士の先駆として位置づけうるのは「なぞのクローバー」のみ。
しかし果たしてリボンの騎士は当時の少女読者にどれほど人気があったのだろうか?
「奇々怪々隠れ衣」は少女主人公が活躍する連載長編まんがの現在確認できた限りでの第一号。
透明人間になれる服を着た主人公が身代わりのコピーロボットをつれて活躍する冒険SFだ(!)
コピーロボットは鋼鉄製なので矢や弾を浴びてもはね返して盾となりびくともしないのである(!)
では少女雑誌に載ったこのまんがの主人公は傷つかない身体を持っているのだろうか(?)
ちなみに私のベストワンは「ミミーのスクールライフ」でした。堂々たる女学校学園漫画です。
なにしろミミーはクライマックスのバスケの試合でなんと逆立ちダンクシュートを決める!
こんなすごい漫画が雑誌に載っていたのに伝わっていないのは当時の少女読者にとって異質な世界だった
のではないかと思わざるを得ない、そこでリボンの騎士はどうだったのかという問いに戻るのです。
ちょっと寝る予定の時間を過ぎてしまったので、それではお休みなさい。