崖の上のポニョは傑作でした

崖の上のポニョは傑作でした。ハウルはいまだにまるできちんと見る気になれませんがこれはいい。
今見終えたところですが、はてな界隈の前評判がこれほどあてにならないのも久しぶりです。
絵本とか読み慣れている人ならばすんなりとラストまで見続けられるんじゃないでしょうか。

これを見る前に注意すべきことをいくつか。
映画パンフを先に読むのはやめましょう。
特に表紙をめくった最初に監督企画意図が書かれていますが、これが一番たちが悪いです。
監督これ確信犯的にやってるでしょうとか言いたいのに、こういうのを読まないと納得しない人が
たぶんかなりいるんだろうな。
そういうアニメかと思って見てしまうとせっかくの楽しみのかなりが台無しになってしまいます。

もしすでにたけくまメモなんかを読んでしまってイメージを作ってしまったなら図書館でも本屋の
児童書コーナーでも行って元漫画家の長新太とか佐々木マキとかたむらしげるあたりを数冊
読んでおけばいいのではないでしょうか?

私も最初見始めた時点では、これは手塚治虫との和解の意図があるのか、とか、
このお母さんは不二子ちゃんだな、とか、ナウシカが伏線になっているのか、とか、
このお母さんはまさか巨神兵かな、とか、いろいろと妄想を膨らませながら、
目の前で起こっている不思議をいちいち解釈しようと思わずとりあえずそのまま
見ていくと、最後にめでたしめでたし、となるので、ただおめでとう、と祝福すれば満足できる
仕上がりとなっています。*1
あとは批評家たちが適当に解釈すればいいんじゃないですか?(笑)
日本だけでしか通じないようなジャーゴンで語られないならそれに越したことはないでしょう。

日経Kids+とかプレジデントFamilyとか読んでいる教育熱心(笑)な親が「これなに?」とか
戸惑っている様子などが劇場で見られると楽しさも倍増しそうです。

*1:たけくまメモで「宮崎駿のアヴァンギャルドな悪夢」なんて書いてあるとまるでエヴァみたいですが