象潟

マンガ研究のワークショップは漫画史研究会に属していない私には充実でしたがモバイル機がことごとく接続できず、一応持っていったLOOX U50はWindows Updateができなくなるように工作員に細工され(これ犯罪だよね)初期化するしか対処が見つからず連休でも中途半端なものを書くと誤解を招くので報告は見送り。
トンネルを抜け青森につくと盛岡まで戻り秋田へ。五能線に乗らねば八郎潟くらいしか通って面白くないと考えたが野辺地までは夜が明けず田沢湖が見えるわけでもなく十和田に寄る余裕もないが初日を松島から始めたから芭蕉に倣い最終日は象潟へ行こうと決めておりました。
象潟を通る羽越線は2時間に1本くらいのペースで、初日の松島も9時から10時までフェリーに乗って2時間もいなかったのですがかきが食べたいとか調子に乗っていたら仙台に帰る列車に危うく乗り遅れる羽目になったので、今回の象潟はあぜ道を歩くことになるのであまり欲を出さず一番短めでそこそこ象潟らしさを味わえるコースを選んだのですが、途中でだんだん心細くなってきました。駅前で地図はもらったのですがしばらく歩いてみないと距離の感覚がつかめず、最初に決めたコースを途中で断念しようかと思いながら途中でどうにか間に合いそうだと思い直しただひたすら歩くことに徹しました。ようやくコースを回りきって道路まで出て、道の駅にある展望台から見下ろしても見たのですが、やはりガラス張りでは写真が撮れず、天候の加減もあって意外とこじんまりした風景は映えませんでした。象潟は芭蕉が訪れた後に地震で地面が盛り上がり潟でなくなってしまった(標高50cmか5mだったか)ので水田のなかに島があって名勝とはちょっと言いがたいような感じで、冬などは下手すると雪で見えないんじゃないかなどと妄想していましたが、天候が良く広い海に面する海岸から歩いてすぐの場所なので雪もほとんどなく(島だけ残して雪が積もっていたらそれなりに面白かったかも知れませんがあぜ道は歩けないか)、芭蕉が見た頃の感じを遠くに見える鳥海山やら松島の風景から想像してみたりしてそれなりに楽しめました。今でもしっかり天然記念物ですしね。
コースめぐりを終えてあとは道路を駅に向かうだけでしたが、ひょっとして間に合わないのではないかとまた不安になり、それでも戻るしかないので歩いていくと偶然バス停で駅に向かうバスがすぐ来るのがわかり、運良くバスで駅まで行きました。