じっと手を見る

コミックマーケットをManga2.0として見る、というエントリを書こうかと思ったのだけど、ざっと書いてみてもう少しきちんと書いてからにすることにしました。
日々緊張が抜けないのでちょっとクールダウンしたいかな。自分の来し方を振り返って音楽の紹介でもしてみたいと思います。タイトルは適当です。

Chocolate Synthesizer

Chocolate Synthesizer

ボアダムスはWow2が好きなのだけど本格的に世界進出をした代表的な一枚。変態ジャケットで競っていたバットホール・サーファーズはまだ聞いたことないのです。収録曲の中でもAnarchy in the Ukkとか、いやもうね。

水中JOE

水中JOE

90年代の初めにボアダムスファミリーを中心とした大阪アンダーグラウンドの紹介をしたコミック誌があって、コミックジャングルという名前だったと思うのですが確認できません。想い出波止場もクイアなアルバムジャケットで有名でしたが美しさにおいてはこれは傑作です。よく見るとゴルファーのスイング連続写真なのですが、深海魚みたいなイメージになっていて天才的ですね。内容はフュージョンプログレ的なものもありROVOにつながる面もあります。

Swordfishtrombones

Swordfishtrombones

トム・ウェイツの名前は中学の頃小学館のThe Musicという音楽雑誌で知ったのですが、大学時代にサークルの先輩が持ってきて聴かせてもらって驚きました。レーベル移籍第一作で彼の奥さんがマネージャになったんだったかな?もともと彼のデビュー時のマネージャはフランク・ザッパのマネージメントをした人だったと思います。

Let's Stay Together

Let's Stay Together

70年代ソウルの洗礼は当然のごとく受けているのですが、国内盤そのものがあまり出ない事情もあってアルバムで聴くことがあまりありませんでした。いわずと知れた名曲Let's Stay Togetherはフェイバリット・ソングです。

モア・ソングス

モア・ソングス

このアルバムは持っていないのですがAl GreenのTake Me to the Riverのカヴァーがヒットしたことで知られています(Alのオリジナルは収録されているアルバムを未確認でラジオでしか聴いたことがありません)。トーキング・ヘッズはこの次のフィア・オブ・ミュージックのオープニングでいきなりI Zimbla(イ・ズィンブラ)を披露してそれから次々と傑作アルバムを送り出すことになります。

ロックン・ソウル(紙ジャケット仕様)

ロックン・ソウル(紙ジャケット仕様)

80年代のポップスの一時代を席巻したデュオですが、70年代にその名を知られながらもブレイクするまでに一度低迷しています。初のビルボードのNo.1ヒットを生んだアルバムですがあまり脚光を浴びなかったもので、ジャケットはチープなのですが、ジョン・オーツの書いた一曲目が私のお気に入りです。スティーリー・ダンのウォルター・ベッカーのように見た目よりも大きな役割をちゃんと担っているものです。全曲エアチェックしてウォークマンで毎日のように聴いていた時期がありました。ラジオでアルバムを丸ごと流すことは今では考えられないかもしれませんが、今が世知辛いんじゃないかと思えてなりません。

Fresh

Fresh

ダウナーで地味ですがやはり名盤です。相互に影響があったと思われるマイルス・デイヴィスも1975年から活動休止に入ってしまいますが、スライはこの後低迷したまま表舞台から消えてしまいます。ファミリー・ストーンのWikipediaの解説を見ましたがグループの崩壊というFamily Affairがどんなものだったのかが詳しく書かれていて、これは知りませんでした。有名な前作に収められたFamily Affairは後期の名曲ですが71年のNo.1ヒットなんですね。アンディ・ニューマークがドラムスを担当したのも本作からのようなので、前作はうろ覚えながらミュージシャンのクレジットがなかったんじゃないかと記憶していますが、ほとんどスライ一人で作ったなんて噂も聞いたことがあります。

Spillane

Spillane

またマイナーなほうに戻ってしまいますがこれで締めにしましょう。ジョン・ゾーンは一時期高円寺のアパートに住んで日本の歌謡曲に関してはものすごく詳しい、というよりたいがいの日本人よりもはるかに日本文化に詳しくて日本の音楽シーンから文学シーンにまで多大な影響を残しているのですが(最近はあまり表には出ませんが国境を問わない日本のミュージシャンを自分のレーベルで世界に紹介する仕事は続いています)、運良くジャケットの写真が載っていますね。この男は誰あろう宍戸錠です。このアルバムは実験的アプローチの集大成で代表作の一つですが、収録されている最後の3曲目に太田裕美も参加しています。