北米発少女マンガパワー!展、いよいよ日本凱旋

2005年から北米を巡回していた日本の少女マンガ展がいよいよ締めくくりとして、今年日本を巡回します。
目録によれば、今年一年かけて、川崎市市民ミュージアム新潟県新津美術館、京都国際マンガミュージアム横山隆一記念マンガ館の4ヶ所を回ります。
この企画の成立については一般的に考えられるような理由とはまるで異なるいきさつからはじまりましたが、ちょっと今説明している時間がありません。目録のほうにはそのへんの話が記されておりました。

私のような立場の者には今回の企画に関わる余地もなかったかもしれませんが、少女マンガに深く関わってきた女性たちが次々と関わっていってこれまでに開催された少女マンガ展のなかでも最も充実した内容になっているのではないかと思います。たとえば理由は深く聞かなかったのでわかりませんでしたが大島弓子は今回何らかの形で辞退したのか参加をしていません。にもかかわらずそのことがこの展示会に欠落を感じさせるようなことはまったくありませんでした。
米国での巡回展は、"Shojo Manga! Girls'Power!"というタイトルで、日本では「少女マンガパワー! -つよく、やさしく、うつくしく-」と題されることになりましたが、まさに少女マンガのパワーが伝わってくるような内容となっています。

この開催の最初の地であるカリフォルニア州立大学チコ校に今回の展示のページがありました。
http://www.csuchico.edu/~mtoku/vc/Exhibitions/girlsmangaka/girlsmangaka_index.html

そして今日から川崎市市民ミュージアムで開かれた案内はこちら。
http://www.kawasaki-museum.jp/display/exhibition/exhibition1.html#shojomanga

川崎市市民ミュージアムのショップには、オンデマンドで出されたマンガ作品も並んでおります。
私は、そのなかから、赤塚不二夫名義でしたが中身はあのU・マイア(赤塚、石森、水野合作)の「くらやみの天使/星はかなしく」を見つけました。
コミックパーク( http://www.comicpark.net/index.asp )で扱っております。
3月1日には川崎市民であられる水野先生が来られるようで、U・マイア名義であればサインももらえるでしょう。水野先生の本は探すとけっこういろいろと出ておりますのでこの機に探すのも良いでしょう。
3月20日には映画版「天然コケッコー」と「櫻の園」の上映もあるとのこと。
櫻の園」はすでに定評がありますが、「天然コケッコー」も昨年見に行ってなかなかすばらしい出来でした。

天然コケッコー [DVD]

天然コケッコー [DVD]

櫻の園 [DVD]

櫻の園 [DVD]

ちょっと説明不足ですが、実際に展示会図録にあたって読んでみるのが一番良いのではないでしょうか。出展作家へのインタビューも大変充実しており、最良のメンバーが実にすばらしい仕事をしていると思います。