おくの寄り道 その2

ここ最近週末にイベントがあると大学やその地域の文化施設へ行きます。京都、大阪が多かったのですが、昨年は熊本でほかの用事のついでにマスコミ学会のイベントに行ったり、昨日は仙台の東北大学でのワークショップ行ってきました。東京の都心だと東大本郷キャンパスとか、三鷹に国際基督教大学などの広めのキャンパスはあるものの、郊外に移転した大学のキャンパスというのはちょっと変な感じではあります。とはいうものの東北大学のキャンパスも仙台から高台へと登っていくので交通の便がよいというわけでもありません。しかし大々的には宣伝はしないものの今回のワークショップのように情報学科にマンガの研究をしている人たちが集まってワークショップを開いたり面白いことはけっこうやっています、大学人は地方の大学を渡り歩くこともあるし、学芸員なども契約の関係などで美術館を移ったり普通の勤め人よりも地域を移り住む機会が多いですが、才能のある人は移った先でもいろいろイベントを催したり同業者の交流も盛んに行っているようです。

そんなわけで2日目は、青森からフェリーで函館へ行き(JRを使っているので車ではなく)、2等船室で雑魚寝をしましたが、初日に出かける前からろくに睡眠がとれず途中居眠りしたりで、青森までの列車でも仮眠したつもりでしたが、出発が夜中の2時で青森のフェリー乗り場でも仮眠のとりようがなく、5時過ぎに函館に着いたものの五稜郭まで歩けるかと思ったのがとんでもなく勘違いで、靴に滑り止めをつけて歩くも進みがのろく、五稜郭の駅が見えたあたりでギブアップしてタクシーを捕まえて函館駅へ。結局フェリー代より青森駅から函館駅へのタクシー代のほうがお金がかかりました。
函館といえば夜景ですがなにぶんにも早朝で、名物の朝市くらいしか行くところがありませんでしたが、海鮮丼とイカ刺し定食を食べて札幌に向かう支度に。とはいいながら睡眠もろくにとらずにいささか食べ過ぎました。札幌までの特急ではとにかく気分の悪い眠気に襲われ熟睡もできずにのた打ち回りたい気分で約4時間。大沼の当たりはさすがにきれいな雪景色でしたが、時間が許せば八戸から苫小牧に向かうフェリーを使ったほうが安上がりだったかなと。苫小牧にはホッキ貝のカレーがあるというのでちょっと惹かれたのですが、普通北海道に旅行に行く人は飛行機で千歳まで行くでしょう。しかも今回の北海道は日帰りなので、札幌だけめぐって帰りも夜行で青函トンネルを抜けるという無謀な強攻策で、たまたま札幌で雪まつりがなければこのような予定は組まずに青森から秋田の温泉でもめぐるところでした。どうにも札幌からすぐ近くで温泉というわけにはいきませんでした。結局大通公園からテレビ塔を登り、降りるときは普段閉鎖されている階段を下りて札幌駅まで歩きました。夜のススキノにも縁がなく、ただ駅からすぐ北に北大キャンパスがあってちょっと歩いてきました。
東北大に続いて今度は北大ですがこれがなかなか素敵なキャンパスではありませんか。凍った道が滑らないように氷で舗装されているような感じというのがさすが北海道でありました。でも駅の北口に戻るとヨドバシカメラや電気屋が駅前に並んでいて、南側に東急と西武があるのはなんとなく渋谷のようでした。北海道はほとんど都市部の決まった場所しか行かなかったので堪能したというには程遠く、北海道に来た感じがほとんどしません。
22時からの夜行で青森到着は5時半頃。函館は多分夜中の2時頃です。寝台車に乗りたくても券が取れません。夕食にジンギスカンを食べるつもりにはなれなかったのに駅の食堂が閉まりそうだったので札幌ラーメンを食べてしまいまって失敗、ダイエット中なのでとうきび一本でもよかった。失敗するにしてもせめてスープカレーにしておくべきでした。
函館に向かう夜行の中で、明日こそは温泉に漬かって帰ろうと誓いつつ、まだその時点ではまったく予定が立っておりませんでした。