書店で石井桃子追悼フェアをやっていました。

特定の店の宣伝とかしたことはなかったのですが、私が育った立川にはオリオン書房という書店がありまして、ルミネ店では海外マンガの小コーナーがあって「夢の国のリトル・ニモ」原書が2000円でしょうか、私が購入したときには4000円だったのですが、2000円だったらアマゾンで売っている価格の半分ですよ。棚を見ると児童文学の雑誌「飛ぶ教室」があるのでどうしたのだろうと思ったら柴田元幸氏によるリトル・ニモなどのアメリカ新聞マンガの抄録が載っていて、表現論に関心を持つマンガ読みが読めば即座にその面白さがわかるんじゃないかと思います。

飛ぶ教室 第8号―児童文学の冒険

飛ぶ教室 第8号―児童文学の冒険

もっともルミネ店は売り場がややせせこましいので、石井桃子フェアは北口を出たノルテ店で行われておりましたが、生誕100年のときに作られた小冊子も手に入ったりしました。最近は石井桃子を知らない人もけっこう多いのでしょう。でも主な作品がちゃんとそろっていて、というより岩波と福音館で有名なものは大体カバーしているということでしょうか。普段本屋で見つけにくいものを購入しました。

幻の朱い実〈上〉

幻の朱い実〈上〉

幻の朱い実〈下〉

幻の朱い実〈下〉

石井桃子特集では年表で百年間に出版された子どもの本が紹介され、明治の頃の作品として巌谷小波与謝野晶子竹久夢二の名が現れます。

季刊飛ぶ教室 第11号

季刊飛ぶ教室 第11号

与謝野晶子の児童文学集なんて出ているのですね。